モノを所有するという概念が、少しずつ過去のものになっている。家をモノでいっぱいにすることで、コストがかかるだけでなく維持するにもお金がかかるなど、デメリットが増えてきているからだ。そこで注目されているのが「サブスクリプション型ビジネス」

その一例として、音楽界ではCDの売上が下がる中、音楽サブスクリプションサービスを提供して5年連続ビジネス成長を見せている。そんなサブスクリプション(定額制)サービスは、音楽や動画といったエンターテイメントだけでなく、新聞や雑誌などの出版業界、そして自動車業界にまで広がりを見せつつある。

そんな「所有時代の終焉」と「サブスクリプション経済の成長」を加速させている、5つのトレンドを今回紹介する。

①半分以上の人が、モノをもっと減らしたいと思っている

調査対象者の10人に6人が、モノをこれ以上所有したくないと回答している。技術の進歩や消費行動の変化により、モノを購入するのではなく、毎月の支払いで商品やサービスを受け取ることを好む人が増えている。特にメディア(音楽、新聞など)、そして交通機関(バイクシェアリング、スクーターシェアリングなど)でその傾向が見られている。また以下は国別の成人のモノの所有に対しての調査結果で、特にアジア圏の日本 (75%) やシンガポール (71%)では7割以上の人がモノを減らしたいと感じている。

②所有物がステータスにならなくなっている

ブランド物や高級品が一種のステータスになっていた時代は終わり、今では多くの人がインスタグラムなどのSNS上で、美味しいものを食べたことや、旅行に行ったことの写真を載せることに興味を示している。「モノ」よりも「経験」が重要視される世の中になっていると言える。

③サブスクリプションで、モノを所有することで発生する負担から解放される

欲しいものがあっても、最初に大金を支払ったり、維持費にお金をかけることは負担となる。しかし、サブスクリプションにすることで、モノを所有することなく、必要な時だけ使うことが可能となった。これは、食べ物からヘルスケア、映画チケット、キャンピング道具などのサービスで重宝されるビジネス形態である。

④将来的に、今後もより多くの人がサブスクリプションを使う

サブスクリプション型モデルは、欧米から世界中に次第に受け入れ始められている。また、この様なサービスを必要としている人たちも、増えていることも確かである。

⑤サブスクリプションに登録する人口が急増中

5年前までは10人中5人と言われていたのが、現在では10人中7人が何かしらのサブスクリプションサービスに登録している。定額制のサービスが増えるほど、利用者の数は世界中で今後も伸び続けると考えられる。