NetflixやSpotifyなど、様々な業界でサブスクリプション(定額制)サービスが提供されている。ユーザーは、サービスを利用するために毎回支払いをする必要がなく、企業側にとっても定期的に安定した収益を得ることができることで注目を集めているビジネスモデルである。

さて、このサブスクリプションは「航空会社」でも導入できるビジネスモデルだろうか?実は、すでにサブスクリプションを取り入れている企業がある。

フランスの航空会社「ラ・コンパニー(La Compagnie)」

ラ・コンパニーでは、ビジネスクラスが1年間4万ドル(約450万円)で乗り放題できる。これはニューヨークからパリまたはニースの旅のみを対象としている。ビジネスクラスでフランスからニューヨークまで飛ぶのに、ビジネスクラスであれば2千ドルであるため、実質元を取るために最低でも20回以上は利用しなければならない。また、ニューヨークのみと行き先の選択肢が限られている点でも、まだまだ気軽に使えるサービスではないようである。

米国航空会社「Surf Air」

Surf Airでは、カリフォルニア州とテキサス州間で自家用機が乗り放題のサービスを提供している。限られた都市間での移動ではあるが魅力はその料金設定で、月額1,950ドル(約22万円)で乗り放題が可能。現在Surf Airは、ヨーロッパにもサービスを拡大していることもあり、今後この手のビジネスが流行するのではと予想される。

米国格安航空会社「ジェットブルー(JetBlue)」

ジェットブルーでは、サブスクリプションサービス「All-You-Can-Jet Pass!」を2009年に提供したことがある。月額599ドルで、56の目的地から好きなところへ行き放題である。このサービスは、1ヶ月限定のプロモーションではあったものの、その人気から10年間の間に何度か復活したサービスでもあった。

米国格安航空会社「Wanderift」

Wanderiftでは、月額369ドルから始まる料金を支払うことで、1ヶ月に3回、アメリカの主要航空会社の飛行機に乗って旅をすることができる。企業は、フライト間の料金の差額や、ユーザーが飛行機を使わない間の利益を得ているという。

ではこのビジネスモデルは、大手航空会社にも導入可能だろうか。ヨーロッパの大手格安航空「Ryanair(ライアンエアー)」を例に見てみたいと思う。ヨーロッパで一番よく使われている格安空港であるライアンエアーであるが、すでに航空券自体の価格が安い。また、機内持ち込みの荷物を制限することで、追加料金を払ってでも乗る人が増えている。そんなライアンエアーがサブスクリプションを始めるとすると、前述のジェットブルーと同様月額599ドルの料金帯であれば、誰もが納得して使いやすいと考えられる。