若年層の間で、従来のテレビの代わりにストリーミングサービスを使う人が増えているが、高年層の間でもストリーミングサービスへの移り変わりが見られ始めている。これを理解することは、激化する定額制動画配信サービス(SVOD)会社の競争で秀でるための一つの鍵となる。

BBCとITVの合弁で設立された動画ストリーミングサービス「BritBox」では、定額制動画配信サービスを提供しており、登録者のうち60%(65万人)が45歳以上だという。特に、この年齢層の人たちにより、BritBoxでは解約率を一桁のままでキープできているとBritBoxは述べている。

このBritBoxの45歳以上の人をターゲットにするアプローチは、どの動画配信サービスでも応用できるものである。その際に、45歳以上の人たち向けに、コンテンツをカスタマイズすることも求められる。

また高年層をターゲットにするメリットとして、若年層は家族プランを使って視聴するのに対し、高年層であれば必ずお金を払って加入するということだ。また、若年層は見たいドラマだけを見たらすぐに解約をして、新しいサービスに乗り換えやすい傾向にあり、継続しての利用をあまり見込めないが、BritBoxの統計によると45歳以上の人は長期にわたって加入する傾向があるという。特に、45歳以上の女性は、若年層に比べて同じドラマ番組をずっと見る傾向にもあるという。

また、高年層の人たちは若年層に比べて「ブラウジング」の時間が短いという。特に50歳以上の人は、平均で約5分で見たい番組を決めるのに対し、18〜34歳の人たちは平均で8.4分かかるという結果もNielsenの調査から明らかになっている。

BritBoxでは、45歳以上の人たち向けのコンテンツを提供するだけでなく、一気に全シーズンのコンテンツを公開しないようにしている。20シーズンある作品でも、同時には3シーズンだけしか公開しないことで、そのコンテンツを一気視聴することを防ぎ、長期にわたってサービスを利用してもらえるという。