肉食文化である、米国。オクラホマ州立大学の調査によると、米国での牛肉の消費量は今年で一人当たり56.8ポンドになるという。そんな肉好きの人にヘルシーなお肉を届けるために始まったのが、ボストンを拠点とした「ButcherBox」だ。「ButcherBox」では、牧草飼育された、人間の手によって育てられたお肉を毎月自宅まで送るサブスクリプションボックスを展開している。

2015年に創業された「ButcherBox」は、牧草飼育された牛肉から豚肉、鶏肉、アラスカ産サーモン、ほたてがいなどを直送している。創業当時から「サブスクリプション」モデルを取り入れており、現在では48州の地域に配送を行なっている。サブスクリプションボックスは、8~14ポンドの重さで月額129ドルから利用が可能だ。

配送量や回数を伸ばすに従い、「ButcherBox」ではデータ分析を行うことで、売上の向上と解約防止を積極的に行なっている。

一方で、ビジネス成長とともに「詐欺」の危険にもさらされてきた。実際に、盗難されたクレジットカードを使用した注文・配送が過去に何度か起こっている。この詐欺は、新規注文につき15ドルの報酬を得ることができるアフィリエイトプログラム経由のものが多い。これを受けて「ButcherBox」では、請求住所と配送先住所が違う注文にはフラグを上げるなど、対策を行なっている。

それ以外にも、解約率の減少にも力が入れられている。解約は通常、サービスや支払い方法への不満を理由に起こる。解約率を下げるために「ButcherBox」では、定額制のサブスクリプションではなく、「一回きりプラン」の提供も始めている。この戦略によりどのような変化を期待できるかは不明だが、今後も「柔軟性」と「データ分析」はビジネス成功に欠かせないであろう。