Spotifyはインドでのサービス提供開始から1週間で、100万人ユーザー獲得に成功した。この成功の裏にあるのは、プレミアム会員の格安月額料金設定である。

米国では9.9ドル、日本でも980円かかるプレミアム会員料金であるが、インドでは1.7ドルだという。それに加え、他国と同様にインドでも30日の無料トライアル期間もついてくる。

この破格の値段設定をした理由に、インド市場のGDPを考慮して、市場に受け入れられる価格を選んだことがある。

この破格の月額費用はSpotifyだけに止まらない。動画配信サービスの「Netflix」はアメリカで7.99ドルなのに対し、インドでは7.15ドルと17.7%安いという。そこまで安くないと思われるかもしれないが、他国と比較すると世界でも7番目に安く、ブラジル、カンボジア、カナダよりも安いという。

他にもAmazonのプライム会員はどうだろうか。料金の面では、Amazonはインドで成功をしている。インドでのプライム会員の料金は1.84ドルで、他国の平均月額料金と比べて73%も安い。

市場規模から見ても、米国や英国に比べるとAmazonプライム会員の料金で受けられるサービスに違いはあるものの、この料金戦略が効き、インドではプライム会員数は昨年で1000万人を超えているという。

Apple Musicもインド参入時に同様の低価格戦略をとっており、米国では9.99ドルであるのがインドでは1.71ドルでサービスを利用できる。Appleはこれまで中国からの格安携帯が台頭しても値段を下げてこなかったのを考えると、インドでのApple Musicのこの価格はとても例外的だと言える。

デロイト社とインド音楽産業(IMI)の共同レポートによると、インドで有料の音楽ストリーミングサービスを使う人の数は1.5億人だという。