保険版のFinTechスタートアップ企業「Elma」は、シリーズAラウンドで300万ポンド(約3.5億円)をMangrove Capital Partnersから調達することに成功した。「Elma」は、スペイン発祥の”デジタルファースト”を掲げる医療保険サービスだ。

シリーズAラウンドでは、バルセロナを拠点としたAntai Venture Builder (AVB)やArroba Capital、US VC Joyance Capital Partnersなど、医療保険業界に焦点を当てる投資家が集まった。

Elmaの共同創業者メンバーである、Miguel Ángel Antón (CEO)、Albert Malagarriga (CPO)、Miguel Vicente、Gerard Olivé (投資家であるAVBの共同創業者でもある)は、それぞれデジタル業界でスタートアップ会社を手がけてきた経験をもち、ユーザーを中心とするユーザーエクスペリエンスを重視してきた。

2017年に創業したElmaでは、アプリから医療サービスにアクセスできるサービスを定額制(サブスクリプション)で提供してきた。デジタルの力で、病院での待ち時間を短縮したり、チャット機能で遠く離れた病院と繋がることで公共医療サービスを受けられるようにしている。

Elmaが創業当初から提供してきた、この遠距離通信で医療サービスを受けられるサービスは、遠くに離れた医者とビデオ通話・チャットをしたり、オンライン上で処方箋を受け取ることができる。また、特定の分野の医師を探すことができる検索サービスも提供している。検索サービスに登録する医師の数は、スペイン国内で2万3000人であるという。

また今後は、予約機能を充実させ、血液検査やスキャン検査などにも簡単にアクセスできるようにすることを目指している。本サブスクリプションサービスは、来月スペインにて提供開始を予定している。

現在スペインでは、人口の23%が健康保険に加入しており、公共医療サービスを受けるために長い待ち時間があることが問題視されている。健康保険に加入している人の60%が会社が提供するサービスであることからも、Elmaでは今後企業向けにサービスを展開することを視野に入れている。

同様サービスとして、バルセロナ発祥の医療サービスアプリ「MediQuo」も存在している。本サービスは、Elmaほど幅広い医療保険医療サービスをカバーしていないものの、安価な値段で気軽に利用できることから人気を集めている。