サブスクリプション型ビジネスの台頭により、映画や音楽などのエンターテイメントを「所有する」という概念は過去のものになりつつある。

Entertainment Retailers Association(ERA)の調査によると、昨年はDVDやCDよりも、SpotifyやNetflixなどのサブスクリプションの消費が高かったという数字も出ている。

音楽業界では、サブスクリプションが市場全体の売上の62%を占めており、ビデオ・オン・デマンドの分野では、売上の55%がサブスクリプションサービスであるという。

このトレンドは、ゲーム業界にも広がりつつあり、ダウンロードやソフトを購入してゲームをする人よりも、オンラインサブスクリプションサービスを使ってゲームをプレイする人の方が増えている。

この新しいオンラインサービスである、サブスクリプションは、「借りる世代」を作っていると言える。従来のように、家にDVDやCDを山積みして「所有する」ということはなくなってきている。

この変化の要因の一つに、家の大きさが小さくなっていることがある。英国では、現在新築の家の大きさが1970年代に比べ3分の1の大きさになっているという。またそれだけではない。若い世代では、エンターテイメントを「所有する」よりも、オンライン上で自分のコレクションを集めることを好むようにもなっている。

ERAの調査では、ゲーム業界で初めてオンラインゲームが、実物のソフトゲームの売上を越したと伝えている。これは、World of Warcraftなどの人気オンラインゲームや、月額制でオンライン対戦ができるXBox LiveやPlaystation Plusによるところが大きい。

音楽業界でも、Amazon Ecoなど音声認識サービスが人気になったことで、オンラインでの音楽消費が増えている。

エンターテイメント業界では、現在売上の85%がインターネット経由である。そしてエンターテイメントの売上は6年連続で増加を見せており、一番高い2018年で75億ポンド(約1.1兆円)である。