英紙ガーディアンは、これまで投資を行ってきたデイリーニュース番組のポッドキャストの効果を感じ始めている。番組は、その広告費の売上を伸ばしているだけでなく、ガーディアン紙の会員制プログラムに登録する人も増やしている。

ガーディアン紙は、昨年の11月に「Today in Focus」と呼ばれる25分間のデイリーニュース番組を開始しており、人気を博している。週別に見ると、番組開始から平均視聴時間は今では5倍までに増えている。ガーディアン紙は詳細に関しては非公開としているものの、視聴者数も前月比で30%の伸びを見せているという。

ポッドキャスト配信に取り組む出版企業は、ガーディアン紙だけではない。最近5番目のポッドキャストを開始した英ビジネス誌The Economistや、英経済誌フィナンシャル・タイムズ 、米日刊紙ワシントン・ポストも、デイリーニュース番組を配信している。

ポッドキャストプラットフォームを提供する「Acast」によると、2018年にはデイリーニュース番組を視聴するユーザーが2.3億人いたという。

「Today in Focus」でこれまで多く視聴されたエピソードの一つが、「異常気象」の問題のエピソードで、その他にもトランプ政権、英EU離脱などのニュースも注目を浴びたという。ガーディアン紙では、ニュースをポッドキャストで発信することで、ストリーを通してニュースを深く理解できると述べている。

ポッドキャストは若い視聴層にリーチができるだけでなく、広告収入も十分見込むことができる。ポッドキャスト番組が増え始め、競争も行われているが、100万人ユーザーを超えるほどの人気ポッドキャスト番組になると、十分な広告収入を得ることができるという。

ガーディアン紙では、30秒枠の地域ターゲティング音声広告を、Acastのネットワークを使って提供しており、米音響メーカー「Bose」などのスポンサー広告も

2018年にAcastによって行われた調査によると、ポッドキャスト視聴後に76%の人が、広告を聞いてそのサイトに実際に訪れたり、購入をしたり、サブスクリプション(定額制サービス)に登録するなどの行動に移すことも明らかになっている。