2017年の夏に、米国にて映画館での映画見放題サービス「MoviePass」が開始されてから、多くの人が映画館に押し寄せた。通常40〜50ドルする映画見放題サービスが、月額9.95ドルまで引き下げされ、200万人以上の人がサービスを利用した。

しかし現実では、 MoviePassはこのビジネス形態で収益が取れず、映画館チーェンからも拒否され、価格の吊り上げや観られる映画タイトルを減らすなど様々な対策を取ったものの、失敗に終わってしまった。

現在のMoviePassは当初のサブスクリプションスタイルから離れて、月に映画3本までとしており、アクセスできる映画数も減ったという。映画のサブスクリプション型ビジネスは、まだ安定した成功例は見られていないものの、MoviePassに対抗して今では様々な映画館チェーン店が独自のサブスクリプションサービスを展開している。

AMC STUBS A-LIST

AMCは、MoviePassの一番の競合である。

AMC Stubs A-Listの会員は、月額19.99ドルで、毎週3本までの映画(IMAXや3D映画を含む)を観ることができる。この3本は同じ日に消化することも可能。またMoviePassではできなかった、チケットの事前購入がAMC Stubs A-Listでは可能となっている。

CINEMARK MOVIE CLUB

Cinemark’s Movie Clubは、定額制サブスクリプションではなく、割引を提供するシステムを導入している。月額8.99ドルの会員費用を支払うことで、毎月2本の2D映画を無料で観ることができ、追加で映画を見たい場合には8.99ドルの割引価格でチケットを購入することができる。またチケットは翌月に繰り越すことも可能なため、月額料金分を無駄にすることもない。

ALAMO SEASON PASS

テキサス州を中心とするAlamo Drafthouseでは、MoviePassに似たサービスを提供している。Alamo Season Pass会員は、2Dまたは3D映画を月額10〜15ドルで見放題。だが、通常料金が高い映画はサービス適用外となる。このAlamo Season Passは、ニューヨークの映画館にて試験的に導入されており、今後はノースカロライナ州へと試験エリアを拡大していく予定である。このサービスに興味を持った人がすでに順番待ちのリストに登録をしており、その数はサービス公開から1ヶ月で4万人を超えている。

SINEMIA

トルコ発祥で2014年から米国でビジネスが始まったSINEMIAは、MoviePassの失敗を受けて、MoviePassよりも安全な映画サブスクリプションサービスとしてその名を馳せている。SINEMIAでは、一番安いプランで月額3.99ドルから利用が可能である。月間または年間プランを選ぶことができ、月間であるとその分料金が高くなり、入会金19.99ドルが追加される。映画見放題プランは月額70ドルで、当初のMoviePassの料金帯より高く料金設定である。

お得に映画を観ることができる方法が増えており、今後も期待が高まる。一方で、ジムの会員と同じで、本当にこのサービスを利用して映画を観るかどうかは個人次第。定額制映画チケットが自分にあっているかどうかは検討の余地があるであろう。