定額制動画ストリーミングサービスを始める企業が増えている中、有料衛星・ケーブルテレビに契約する人が米国内で減っており、毎年ケーブルテレビの契約を止めて、Netflixなどの動画配信サービスに乗り換える人が増えている。

これまで有料テレビ放送を展開してきた大手メディア企業にとっては痛手ではあるものの、月額6.99ドルの最新動画配信サービス「Disney+」をディズニーがローンチするなど、新しいビジネスモデルへと移行する企業も増えている。

そんな中、米国の最大ケーブルテレビ企業「NBCユニバーサル」では、ケーブル契約を止めてもらわない方法で人々を惹きつける動きに出る予定である。

NBCでは広告付きのストリーミングサービスを、ケーブル契約者に無料で配信する。親会社であるコムキャストを通じて配信するか、またはYouTube TVやAT&TのDirecTV Nowなどのサービスを使って配信する予定である。

すでにケーブル契約を止めてしまっている人は、アクセスが有料になり、料金は現時点で10ドルと言われている。

このサービスでは、24時間の常時チャネルや、ドラマ番組の現在と過去のシーズンのエピソードに、どこからでもアクセスができるようになる。この24時間の常時チャネルは、10ドル版の人たちはアクセスができず、ドラマ番組の現在シーズンも見ることができない。見ることができるのは、Huluで見ることができる再放送コンテンツである。

10ドルを出すことにメリットがないように思われるが、これはNBCユニバーサルが意図的に仕掛けていることである。NBCユニバーサルでは、ケーブル契約をしている人に動画配信サービスのコンテンツを無料で配信することで、動画配信サービスが有料ケーブルテレビに劣るように見せているという。

NBCユニバーサルでは、ケーブル契約をしない人がどれくらいこのサービスを使うか、そしてケーブル契約の解除が増えないかどうか今後見たいとしている。