米新聞大手のニューヨーク・タイムズは5年をかけて、無料で提供してきたオンライン上のクッキングレシピサイト・アプリを、定額制サービスで有料化した。今度は、開発に1年をかけ、今週水曜日にベータ版が公開されたばかりの同社新サービス「Parenting」で、同様の野望を果たそうとしている。

「Parenting」を定額制サービスとして提供を始めるニューヨーク・タイムズは、すでに昨月開始したニュースレターから、予想を5倍も超えた数の登録者が集まったと述べている。

インターネット上の情報量や信憑性に頭を抱える親たちのために、ニューヨーク・タイムズのチームはその問題を解決するサービス「Parenting」を開発した。できるだけ多くの人に読んでもらうため、お父さんも含んだ親へのアドバイスを提供している。

そして特に上流階級向けではなく、誰もが読んで共感できるよう、様々な境遇の人をターゲットにしたコンテンツ作りにも励んでいる。その一例として、現在「育児休暇」を様々な観点から見たコンテンツが配信されている。大企業の育児休暇だけでなく、時給制で働く人、フリーランスで働く人、育児介護休業法が適用されないような小規模の企業で働く人たちの話も盛り込んでいる。

また子育てには、当たり前のように知っていることと科学的根拠があることが混ざり合って誤ったジレンマを生んでいると、ニューヨーク・タイムズチームは指摘している。ワクチン接種は子どもにとっていいことは科学的に証明されているが、食事や睡眠、出産などのトピックには1つの正しい回答がなく、人によって最適な方法が異なるからこそ、様々な観点からアドバイスを提供したいというのがニューヨーク・タイムズの思いである。

そして「Parenting」では、コメント欄を含まないとしている。これは、子育てに関するネガティブなコメントがオンライン上で多いことを指摘する親の話を聞いての決断だという。その代わりに、インスタグラムなどのSNSプラットフォームでコメントをできるようにして、様子を見るとしている。同社のクッキングレシピサイトではFacebookグループがあるため、「Parenting」用にもFacebookグループが開設されることも期待できるであろう。