米新聞「ニューヨーク・タイムズ(The New York Times)」が、デジタル版定期購読(サブスクリプション)の価格を値上げすることを発表した。デジタル版ニューヨーク・タイムズの値上げは初めてのことであり、4週間で15ドルだったのが、今後は17ドルになる。

今回の値上げ率13%は、3月8日から開始される。一方で、学生や教育関係者を対象とした、1週間1ドルの割引は今後も継続としている。

ニューヨーク・タイムズでは、有料のデジタル版定期購読を2011年にローンチ。米国の新聞社の中で、一番最初にペイウォール(一部のコンテンツを有料にすることで、無料閲覧に制限をかけて、有料登録を促す手法)を採用した新聞としても知られている。

ニューヨーク・タイムズが定期購読を採用したときは、まだお金を払ってまでオンラインで新聞を読む時代ではなかった。そんな中でも、デジタル版定期購読のトレンドを牽引することに成功。2017〜2018年には、デジタル版定期購読の売上が前年比で18%増の約4億ドルであった。

現在、ニューヨーク・タイムズのデジタル版読者は400万人を超えており、2025年までに1,000万人を突破することを目指している。これは、デジタル版読者が150万人である、競合のウォール・ストリート・ジャーナル(The Wall Street Journal)を大きく突き放して、成長を見せている。ニューヨーク・タイムズの成功は、その他の大手新聞社のコンテンツ有料化へのシフトも促している。

ニューヨーク・タイムズでは、2018年中旬から、四半期ごとに20万人以上のデジタル読者を増やしている。また広告売上は、デジタル版と紙新聞から半分ずつとなっている。