定額制動画配信サービス(SVOD)が特に米国を中心に人気を集めている中、動画配信サービスが多すぎて、何を観たいか選べない人たちが、視聴が低迷していた通常のテレビに戻る傾向がニールセンの調査で明らかとなった。

現代のメディアを取り巻く環境として、選択肢が多すぎて選べない消費者が多いことがあげられる。多くの人がプレビューや予告編、ランキングなどの情報を見て、どんな動画や音楽を観たり聞いたりしたいか迷うことに時間をかけているという。

これにより、「選択のパラドックス」(本来、選択肢が多いほど満足度が高まるものだが、選択肢が多すぎると選べなくなってしまい、満足度が高まらないというもの)という現象が起きている。

ニールセンの調査によると、米国では10世帯中7世帯が定額制動画配信サービス(SVOD)に加入しており、72%がストリーミングケーブル配信番組に加入しているという。約3分の2の成人は、何をみたいか事前に知った上で視聴をするが、残りの人たちは大体の予測を持って視聴をしており、22%の人は何を観たいか分からないままブラウジングをしているという。

さらに定額制動画配信サービス(SVOD)でものがない人は、慣れた「テレビ」に戻って視聴をするという。44%の人が、お気に入りのテレビ番組を視聴し、39%はテレビ番組表を見て、31%が撮りだめていたテレビを見るという。3分の1の人だけが、続けて定額制動画配信サービス上のコンテンツをブラウジングすると述べており、21%の人は見たいものがなければ他のメディアにすぐに切り替えてブラウジングはしないと述べている。

これらの傾向を元にニールセンでは、定額制動画配信サービス(SVOD)は「オススメ機能」やユーザーエクスペリエンスを充実させることの重要性を説いている。