NetflixやHBOなどの動画配信サービスでは、「パスワード共有問題」の解決に向けて努力を重ねている。ユーザーが友達間でパスワードを共有することは、サービス提供側に毎年何十億ドルもの損失を生んでいる。

このパスワード共有を防ぐための解決策として、定期的にパスワードの変更を強制したり、継続して視聴するために登録済みの電話番号からSMSの受信を必要とするなど、様々な方法が考案されている。

しかし、これらの方法を取ることは、お金を払ってサービスを楽しみたい有料会員にとって、逆に不快感そしてサービスの解約につながる危険性もある。特に若い人たちは、無料で動画を観るために、面倒な作業も厭わない。パスワード共有を防ぐために様々な仕掛けを導入することは、大切なユーザーである有料会員を失うだけになる。

Parks Associatesによると、パスワード共有による経済損失は、今年に66億ドルにまでのぼると予想されている。2024年には、その数字は90億ドルまで上昇すると見込まれている。

この「パスワード共有問題」に対する緊張感は、サービス提供会社によってそれぞれだ。例えば、昨年の11月にローンチされた「Apple TV+」では、ファミリープランで最大6人までの登録を認めている。今年ローンチを控える、AT&Tの「HBO Max」と NBCユニバーサルの「Peacock」では、まだファミリープランの最大登録者数は公表されていない。一方で、パスワード共有による打撃を受けるNetflixでは、ベーシックプランでは1人までの登録となり、それ以上の人数を登録するには高めのプランへの登録が必要となっている。