アップルの最新ニュース読み放題サービス『Apple News+』と提携を結ぶ出版社を対象にした調査によると、『Apple News+』が不調なスタートを切っているという。

Digidayが話を聞いた5つの出版社は、『Apple News+』を始めた初期に経験した困難について詳細に語った。そこでは、使いづらい記事フォーマット、混乱を招くようなUXとデザイン、大規模なオンライン広告を運営できない可能性、そしてアップルが小企業を犠牲にして大企業を「えこひいき」している事が明らかになった。

『Apple News+』はまだローンチから1ヶ月以内であり、初期には多少のトラブルはつきものである。しかし出版社の中には、アップルがこれらの問題を解消しない限り、長期的に提携を結びたくないと述べているところもある。アップルはこの問題に対して、コメントを控えている。

Appleでは当初、出版社に派手なデザインやテンプレートを共有することが約束されていた。雑誌「Eight By Eight」で話題になったようなデザインで、他の出版社と並んだ時に目立つようなテンプレートが提供されるはずであった。

そのデザインに関して提案を受けるはずが、実際にプライベートチャットグループに招待されて、Appleと直接連絡を取って決めることができるのは大手企業だけだという。

そのため、小規模の出版社では、目立たないテンプレートから選ぶか、効果があるかどう分からないまま、美しいテンプレートの設計に投資をしなければならない。しかし、用意されているテンプレートでは、他の出版社と差別化できない課題がある。または、紙媒体のコンテンツをPDF版にできるツールで、他社とは違うユーザーエクスペリエンスを届け、その効果が出るのを待つしかない。

また、デジタル版のサービスを独自で提供する出版社では、『Apple News+』と提携を結ぶことで、自社の読者とカニバってしまっているのはという懸念も出てきている。

『Apple News+』と働くPaul Canetti氏は、『Apple News+』は今後、新聞や雑誌一つ一つに注力するのではなく、プレミアム有料コンテンツを集約して提供するプラットフォームを目指すと述べている。