EU政治ニュースメディアの「Politico Europe」では、サブスクリプションサービスで大きな売上を出している。2018年に6種類の有料サービスを開始して以来、昨年比で50%の売上向上が見られている。

昨年には、Politico Europe社は、2,000万ユーロ(約25億円)の売上を出しており、その半分はサブスクリプションサービスから来ているとのこと。

Politico Europe社のサブスクリプションの伸びは、購読者のユーザーエクスペリエンス改善の為に開発されたデータツールによるところが大きい。昨年の夏に、スウェーデンのスタートアップ「Statehill」からデータマイニング技術を買収しており、秋にローンチされたサブスクリプションサービス「Pro Intelligence」のベースになっているとのことである。

このPro Intelligenceでは、EUや各国の法案、政治情勢の情報をフィード上でアクセスができる。ユーザーは見たい情報の種類を自分でカスタマイズもできる。例えば、データ保護に関する最新情報を読みたいとすれば、キーワードを選ぶだけで、フィード上で自分の興味に関する情報にすぐにアクセスができる。

情報は、そのトピックに関する大臣の声明記録から、進行中の訴訟の最新情報、投票結果、法案改正や特定の大臣のツイートなどまでをカバーしている。

2015年に創設されてから、Politico Europe社では政治や政策立案に関するトピックを、専門用語なしで分かりやすく配信している。Pro Intelligenceのプラットフォームローンチ後も、数多くの政府文書を引用したり、編集者のオリジナルコンテンツで文書や最新ニュースの内容を分かりやすく説明している。

特にEUや国独自の法律情報は、見つけることが難しく、それぞれの国の政府のウェブサイトにアクセスしないといけないが、Politicoで使うツールではこれらの情報にワンストップでアクセスすることを実現している。

このツール上には2400万件の投票、70万件の立法改正、1万6千人の議員の文書、700万件の情報を検索でアクセスできる。一番古いものでは、1979年の最初の欧州議会の文書まで保存されている。

このような便利なプラットフォームを持つPolitico Europeでは、サブスクリプションの解約率は低く、定期購読の更新率も90%と高い。特にこのサービスを個人ではなく団体や企業に提供することで、高めの定額料金を徴収することにも成功している。