今日では、多くの商品やサービスが定額制サービス(サブスクリプション)として利用が可能になっている。2018年のMcKinsey調査レポートによると、サブスクリプションEコマース市場は、過去5年の間に毎年100%の成長を見せるなど、急成長を見せている分野である。

サブスクリプションサービスを展開する企業が増えることで、サブスクリプションの管理や課金プラットフォームなどのソリューションも重宝されている。既存のシステムにサブスクリプションの機能を追加する場合でも、新しくサブスクリプション商品・サービスをローンチする場合にも、様々なビジネスモデルに対応できる柔軟なシステムやソリューションが必要だ。では、カスタマーエクスペリエンスを改善して、ビジネス成長を促すために、企業ではどのような戦略を展開しているのだろうか?

そのカギとなるのが、「利便性とスムーズなサービス展開」である。スムーズなサービスの展開において重要な点を、各タッチポイントにて以下解説する。

新規ユーザーの初回特典を充実させる

サブスクリプションサービスを選ぶ人たちは、サービスが提供する利便性と柔軟性に魅了されて登録することが多い。そして、その他に注目するのが「無料トライアル期間」である。初めて登録する人に無料トライアル期間や、最初だけ使える割引価格などを提供することで、ユーザーはお得に商品・サービスを使えるだけでなく、実際に利用しながら商品・サービスに慣れてもらうことができる。さらに、それ以外の特典を用意しておくことで、継続してサービスを利用してもらうことにも繋がる。

サブスクリプションプランは常に柔軟性を持たせる

サブスクリプションサービスは月額制であることがほとんどだが、プランに柔軟性を持たせることは大切である。月額プランだけでなく、4ヶ月に1回プラン、年間プランなどを用意することで、ユーザーは好みの頻度でプランを選ぶことができる。また、サービスの解約時にも柔軟性は重要だ。解約の際に、電話やフォームに記入して郵送するなどの面倒なプロセスがあるだけで、ユーザーにとって便利ではなくなってしまう。

現地でつかわれている通貨と支払方法に対応する

海外市場にサブスクリプションサービスを拡大する場合には、支払いのプロセスでスムーズな体験を提供することが重要である。特に、支払い方法は必ず複数用意することが求められる。さらに、価格を現地の通貨で表示することはもちろんのこと、支払い方法も現地で使われている主流のオプションを用意することも重要である。クレジットカードだけでなく、モバイル決済などのその他のタイプの支払方法があるだけで、受け入れられやすくなる。