先進国を中心に、住宅での介護を必要とする高齢者の数が増えている。しかし介護の分野で、デジタル技術の投資はまだまだ足りていないのが現状だ。

実際に英国では、38%の人(その内81%が女性)が介護のために仕事をやめているという。そんな問題に対し、英国ロンドンを拠点とするスタートアップ企業「Lifted」が解決のために新しいサービスを提供している。

「Lifted」は、CQC (Care Quality Commission) に基づいたケアサービスを提供しており、介護が必要な人のケアや健康状態をリアルタイムに家族に知らせてくれる。「Care Management Platform」と呼ばれるプラットフォームを使うことで、訪問日時やタスクの管理を行なったり、ケアサービスの開始から終了の通知を受け取ることができる。

介護サービスの基本料金は1時間19ポンドで、住み込みでの介護ケアの場合は1週間950ポンドである。これらの料金は、プラットフォームの定額料金のプラスでかかる。

そんな「Lifted」は、シード投資で150万ポンド(約2億円)の資金調達に成功した。共同創業者であるRachael Crook氏は、認知症の母のホームケアを受けることに苦労した経験から「Lifted」の立ち上げに至っている。

「Lifted」では今後、専門家によるケアや住宅の介護技術投資などにサービスを広げる予定。介護を受ける人の健康状態や住宅内でのケアを見える化し、専門家によるケアを提供することで、家族が安心できる介護ケアを目指している。また、今後AIを使ったデータ分析を行うことで、健康状態の予測や悪化の防止にも役立てるとしている。