昨年、Facebookは広告売上だけで550億ドル(約5.8兆円)を獲得しており、合計売上の98%を広告売上が占めている。多くのSNSプラットフォームが、広告から収益を得てサービスを無料で提供している。しかし、無料であるがゆえに、ネット依存症やネット上での嫌がらせなどを引き起こしてしまっている。

このネット業界の広告モデルを打ち破るために生まれたサービスに、「Substack」というものがある。現在ネット上には膨大な量のコンテンツが存在するが、「Substack」では少額の月額料金を支払うサブスクリプション制にすることで、もっとユーザーに優しいネット環境を提供できると考えている。

また、ライターや記者などを中心とする、オンラインでコンテンツを制作するクリエイターを対象に、「Substack」ではメルマガなど、月額の会員制(サブスクリプション)を通して読者と直接繋がることができるプラットフォームも提供している。

今年7月には、シリーズAにて1570万ドルの資金を調達している「Substack」では、現在数千人のライターが登録しており、会員制サービスには5万人以上も登録をしているなど、広告モデルの市場を覆す勢いで成長を遂げている。

「Substack」のサブスクリプション型サービスのように、クリエイターを対象にプラットフォームを提供するのは「Patreon」でも取られている手法だ。「Patreon」は、これまでにポッドキャスト番組など、クリエイターが提供するコンテンツを有料制にすることで、クリエイターたちに収益源を作ることを可能にしている。

現在「Patreon」上では、10万人ほどのクリエイターが登録をしており、そのクリエイターたちをサポートするユーザーの数は300万人を超えている。

広告つき無料モデルは、これまで多くのコンテンツ配信やクリエイターの発信に役立ってきたが、その分デメリットも明らかになっている。「Patreo」や「Substack」は、今後サブスクリプションを通してオンラインで発信するクリエイターを支えながら、 ユーザーに優しいネット環境を作ることを目標としている。