定額制動画配信サービスである「HAYU」と「DAZN」では、有料登録者を増加させるために、Facebookの広告やオーガニック動画投稿を活用して、特定のターゲティングに成功している。この手法を使うことで、定額制動画配信サービスは、Facebookだけが持つ視聴データにアクセスをして、ターゲティングを行うことができる。

「HAYU」では、“Keeping Up with the Kardashians(カーダシアン家のお騒がせセレブライフ)”や“Made in Chelsea”、“The Real Housewives”などのリアリティー番組が2016年に人気を博し、米国国内外でサービスを拡大している。「HAYU」は、FacebookやInstagram、SnapchatなどのSNSプラットフォームの広告を使って、サービスの登録者を増やしている。

特に、動画配信サービスは豊富なコンテンツ数を保持しているため、そのコンテンツを活用して広告に使うことは策略的だと言える。Grabyoのレポートによると、英国では3分の2のSNSユーザーが動画を視聴して商品を購入していることが明らかにもなっている。

また、スポーツに特化した動画配信サービスである「DAZN」でも、Facebookでライブ配信コンテンツと短い動画コンテンツを使い、認知度を高め、有料登録者を増やしている。2016年の9月には、総合格闘技のUFC大会のライブ試合をFacebook上で配信しており、35万以上の動画再生回数を記録した。また「DAZN」では、ライブ配信を使ってイベントの宣伝も行った。

Facebookを使ったマーケティング戦略は、動画を使うことで、新規獲得や離脱したユーザーのエンゲージメントを高めることに有効である。Grabyoの調査によると、18〜25歳の消費者の42%が、SNS広告動画を見て、定額制動画配信サービスに登録したことが分かった。

Facebookは、第三者サービスであるためコントロールがきかないなどのデメリットはあるものの、使い方によっては効果的に登録者を増やすことに役立つ。