英国ニュース週刊誌である「エコノミスト (The Economist)」では、これまで6ヶ月SNS戦略に力を入れて、サイトへの訪問者を増やし定期購読者を増加させることに成功している。

SNSを使って、サイトへの訪問者を増やしながら定期購読を促す戦略により、SNS経由のトラフィック数が180%向上した。The EconomistのSNS担当であるKevin Youngによると、3分の1のトラフィック数がSNSチャネル経由だと述べている。

SNS経由のトラフィック数が向上した理由として、SNSコンテンツを手がけるチームの人数が拡大したこと、そしてSNSの使い方を変えたことが挙げられる。以前まではSNSはコンテンツを共有するために使われていたが、サイトを訪問したくなるコンテンツ配信へとアプローチ方法を変えている。

また、違う担当者が各SNSプラットフォームを担当するのではなく、10人のSNS編集者がすべてのプラットフォームを一緒に手がけることで、統一性をもたらしている。またコンテンツ投稿には別の10人のスタッフが関わっている。

さらに、SNSチームではデータ、図表、写真、動画、ラジオなど様々なコンテンツを組み合わせて、ユーザーごとにカスタマイズしたコンテンツの提供を行っている。その一つが、インスタグラムのストーリー「Weekend Reads」で、毎週日曜日に一番読まれた記事6つをピックアップして、写真やイラスト、図表、オーディオグラム、スライドショーなどのフォーマットで配信し、サイトへの訪問を促している。

The Economistのインスタグラムでは、440万人のフォロワーを保持しているが、全SNSプラットフォームの中で一番フォロワー数が少ないこともあり、一番注力しているプラットフォームだ。投稿の頻度は、3月には毎週4つだったのが、9月より毎週50のコンテンツを投稿している。これにより、過去6ヶ月でフォロワー数が100万人以上増えている。そして10月には、インスタグラム経由のトラフィック数がLinkedIn経由のトラフィック数を初めて超えるなど、効果を見せはじめている。

また、The Economistでは定期購読者を増やすために、YouTubeも使っている。これは、デジタル時代のジャーナリズムの未来を切り開く”Google ニュース イニシアティブ”の一環としての施策である。