ショート動画の作成およびシェアリングを中心としたモバイルアプリ「TikTok」が、昨年の8月にMusical.lyとの統合でリニューアルして以来、米国のメディア業界の目に止まっている。

TikTokでは、米国の月間アクティブユーザー内60%が、16〜24歳の若年層であり、若者にリーチができるプラットフォームとして注目を集めている。米国の似たサービスである「Snapchat」と同様に、ユーザーが1日に平均46分アプリを利用するなど、エンゲージメントが高いアプリである。

2月には、NBCニュース「Stay Tuned」が、TikTok上で26の動画を投稿しており、15秒の各動画では「ゲーム・オブ・スローンズ」のシーズンプレミアや、パイナップルのちぎり方(pineapple pulling)のコンテストなどの話題を取り上げている。

昨月には、スポーツ専門チャンネル「ESPN」がTikTokに参加しており、若者の注意を引くようなコンテンツを公開している。今回5回目となる最新の動画では、「ゲーム・オブ・スローンズ」のキャストのブラン氏と、バスケットボール選手のドレイモンド・グリーン氏がにらめっこし合うコンテストの動画が公開された。

また、動物の動画をTikTok上で公開する「The Dodo」のように、1年以上TikTokを使い続けるメディアも存在する。

メディア企業はこれまで新しい流行プラットフォームを試す傾向にはあるものの、問題はどれくらいのリソースをその投資に使えるかである。特に、TikTokではプラットフォーム上で収益化できる方法がまだ提供されていないため、この初期段階の投資はどの企業も様子見の状態である。

TikTok上の広告オプションはまだ限られているものの、今年の夏には入札型の広告ベーター版がローンチされる予定であり、この結果によっては将来のTikTok上での収益化につながると見込まれる。