女性スポーツの報道を見ることがまだまだ少ない中、その分野に注目をする英国メディアが増え始めている。

英紙「The Telegraph」はその中でも長期的に女性スポーツに力を入れてきたメディアの一つである。先月には、女性スポーツ報道を専門とする四人体制チームを社内に置いたことが発表されている。

その他にも、「GiveMeSport」や「Copa90」も同様に、女性スポーツやアスリートを報道するために、専門のスタッフの雇用に励んでいる。

2017年の英国では、夏のシーズンのスポーツ報道全体のうち、女性スポーツの報道は10%であり、その後の秋にはその割合は4%まで減っている。

まだ注目が足りていない分野に投資をすることは、メディアにとってはそのスポーツを盛り上げるだけでなく、その分野で一位の座を獲得できることも意味している。その例として、「The Telegraph」は、女性スポーツの検索結果においてGoogleで上位を占めている。

英国では、様々なメディアがこれまで女性スポーツ報道に取り組んできた。BBCでは、サッカーやクリケットのページで女性チーム専用のページがあり、Sky Sportsでもクリケットでは女性チーム専用のタブを用意している。英テレビの「チャンネル4」では、女性サッカーチームの番組を開始している。また、英紙「The Guardian」でも、昨年に「2018年世界トップ女性サッカー選手100人」の記事を出したり、女性ボクシングやラグビー、クリケットなどの報道を増やしている。

女性スポーツ報道の現在の課題は、収益化である。まだまだニッチである分野のファン層を増やすまでに時間がかかる。十分なオーディエンスがいなければ、メディア側もその分野に投資を続けることは難しい。

女性スポーツに興味を持っているのは、女性だでなく男性も興味を持っている。女性スポーツを取り巻く環境やオーディエンス像を、メディア側は今後追求し、女性スポーツ界のヒロインを取り立てることでその分野のニーズを高めていくことができるであろう。