クリエイター向け動画共有サイト「Vimeo」は、 2019年に動画編集アプリ「Magisto」を買収したのをきっかけに、SNS向け動画クリエーションのサービスを拡大する意向を示していた。

ついにその意向が、「Vimeo Create」として実現。

Vimeo Createは、小規模の企業向けに開発された動画編集ツールである。大きな予算を使って動画編集を行えないような企業でも、気軽に使えるツールを目指して作られた。

モバイル版とPC版のアプリが用意されており、プロ仕様のテンプレートから選んで簡単に動画編集ができる。もちろん、テンプレートなしで、ゼロから編集することも可能。

アプリ内には、無料で自由に使えるHD動画素材、画像素材、音楽素材が豊富に揃っており、動画をビジネス目的に作りやすくなっている。さらに、色やフォント、レイアウト、ロゴ、文字、字幕、CTAボタンなど、バナーに欠かせない編集機能も揃っている。

さらに、アプリにはAI技術も搭載されており、アップロードした動画や画像を、一瞬でハイクオリティに仕上げることも可能。

Vimeo Createでは、Facebook、YouTube、Instagram、Twitter、LinkedInなどの各SNSプラットフォームに合わせて、自動的にサイズ調整もでき、完成した後は簡単にSNS上にアップロードできるようになっている。

動画共有サイトとして知られていた「Vimeo」が、SNS向け動画編集ツールにサービスを移行したのは、自社のリサーチ結果を元にした判断だったという。

Vimeoの調査によると、小規模のビジネスのたったの22%が、十分な動画編集リソースがあると感じているという。十分なリソースを得られない理由として、時間、コスト、そしてツールの複雑性を挙げている。

これらの調査結果を元に誕生したのが「Vimeo Create」である。アプリは、通常の有料プランやフリーミアム(基本的なサービスは無料で提供し、より高度な機能を有料化する仕組み)ではなく、3つ(Vimeo’s Pro、Business、Premium)の会員制プランから選んで利用が可能。

このように、小規模のビジネスをターゲットに、動画編集ツールを提供しているのは「Vimeo」だけではない。昨年には、動画編集アプリ「Lightricks」が、同様なサービスの提供をすでに始めている。

さらに、AdobeやAppleからも動画編集ツールは出ており、市場競争は避けられなさそうだ。