ウォール・ストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)の出版社である、ダウ・ジョーンズ社(Dow Jones & Company)は、2017年の終わりまでに300万人の定期購読者獲得の目標を立てて以来、購読者向けにサービスを改善してきた。

ダウ・ジョーンズ社の改善チームは2015年に二人で始まり、購読者獲得にフォーカスをしてきた。2017年にその効果が見られ始まったこともあり今では六人体制で、サイトでの滞在時間を伸ばし、会員の解約率を減らし、イベント参加を促進するなど改善に力を入れてきた。また毎月、小さなテストをたくさん繰り返し、どうすればニュースレター登録者が増えるかなどの課題に取り組んでいる。

改善チームは、小さな改善で大きなリターンを得ることに注力している。この戦略はシンプルな計算に基づくものであり、「100%の確率でユーザーに見せた改善で10%の向上を得ようとするなら、5%の確率でユーザーに見せた改善で200%の向上を得られればいい」という法則である。

改善チームの代表グレイ氏は、迅速に安く導入できる改善方法を重要視している。例えば、サイト上のコピーや、そのコピーの位置、そしてデザインなどである。4%以上もの向上を見せる改善の3分の2が、コピーの文章やデザインを変えたことで達成されている。

成功例の一つとして、タイル方式のフォーマットからリスト形式のフォーマットに変えただけで、ニュースレター登録率が24%アップしたり、そこまで意味をなしていなかったウェルカム画面を取り除くことで、サインアップ率が23%向上したなどがある。

デジタル定期購読者からの売上が大半を占める中、こういったデジタルのテストを繰り返すことでユーザーに合ったサービスを提供することが求められる。