これまで新聞やケーブルテレビで使われていた「サブスクリプション(定額制)型サービス」は、今ではエンターテイメントやスキンケア製品など、様々な分野のサービス・商品にて採用されているビジネスモデル。

実際に、サブスクリプションサービスは、2012〜2019年の間に350%もの市場成長を遂げているほどの人気を見せている。ビジネス側にとっても、サブスクリプション型ビジネスモデルは、ユーザーを長期間確保することができ、安定した定期収益を得ることができるメリットがある。

そんなサブスクリプションを始める場合、まずはどんなサブスクリプションモデルがあり、どのモデルが一番自分のサービスに最適か見極めるところから始めよう。

サブスクリプションボックス

54%の人が利用したことがあると言われる「サブスクリプションボックス」。市場規模は、100億ドル規模。ボックスの中身を事前に決めるタイプや、ブランド側がユーザーの好みに合わせて厳選して中身を決めるタイプもある。

ボックスの中身を事前に決めるタイプのブランドには、かみそり刃やスキンケア商品を提供する「Dollar Shave Club」、食材とレシピが届くミールキットの「Blue Apron」などがある。一方で、ユーザーの好みに合わせてボックスの中身が決まるタイプのブランドには、4〜5種類のチーズが毎月送られる「Cheese Geek」などがある。

定期的に需要がある商品を提供するビジネスは、このサブスクリプションボックスを採用するところが多い。また、ライフコーチなどサービスを提供するビジネスでも、例えば、生活の生産性を向上するツールや本をユーザーに送るという形で応用することが可能である。

会員限定モデル

このモデルは、DJになる方法やコーディング、投資の仕方など、教育的なコンテンツを提供するサービスにてよく見られる手法。これらのコンテンツを、会員限定にすることで、有料会員にならなければコンテンツにアクセスできないようにすることができる。

この手法は、いつもコンテンツを無料で提供するビジネスが、独占映像やリアルタイムQ&Aなどの特定のコンテンツを「プレミアム会員」限定にすることで応用することが可能。例えば「Cook Smarts」では、6週間のオンライン料理レッスンを提供。最初の3回分のレッスンを無料にし、全レッスンを完了するためには会員でなければアクセスできないようにしている。

その他にも、”サブスクリプション登録者限定” モデルとして知られるのが、「Skillshare」である。芸術からマーケティング、起業、カメラスキルなど幅広いトピックをカバーしたオンラインレッスンを提供している。プレミアムプランに登録した人だけが、千種類以上のレッスンや特典にアクセスできるようになっている。

エンゲージメント向上モデル

ユーザーとのやり取りがあまりできないビジネスで使えるのが、エンゲージメント向上モデル。

例えば、音楽楽器を販売するビジネスの場合、楽器の使い方を教えるレッスンを提供することができる。これは実際に、ギターを販売するFENDERでも使われている手法。

このモデルは、期間限定のイベントでも応用可能。例えば、瞑想+ラン+ヨガが合体したイベントで知られる「WANDERLUST」では、”Wanderlust TV”と呼ばれるサービスを提供して、ヨガレッスンをオンライン上で配信している。これらのサービスを加えることで、ユーザーやファンからのエンゲージメントを向上させることに役立っている。