Netflixなどの動画配信サービスで最近よく見られるのが、独自で製作する「オリジナル作品」を売りにプラットフォームの会員数を増やすことである。特定のオリジナル作品を観たくて、そのサービスを利用する人も多い。このオリジナル作品に挑戦しようとしているのがYouTubeである。

YouTubeでは月額サブスクリプションサービスである「YouTube Premium」をローンチしており、今後はPremium会員であればYouTubeオリジナル作品を無料で観ることができるようになると、YouTubeが今年の11月に発表している。

YouTubeではこれまでにオリジナル作品を製作してきているが、作品ごとに購入が必要なスタイルを取ってきた。しかしテストを繰り返した結果、プレミアム会員に無料で視聴できるようにすることで、さらに良いオリジナル作品を作れるようになることが分かったのである。

このプレミアム会員限定でYouTubeオリジナル作品が無料で観られるようになるのは2020年からだと言う。しかし2020年に向けていくつか課題も残っている。

YouTubeはこれまで有名なクリエイターとコラボレーションをしてオリジナル作品を製作してきているが、懸念なのはそのクリエイターの作品を観ようとプレミアム会員になったとしても、その作品以外に見るものがなければ、退会する人も増えてしまうのではということである。一度会員を失ってしまうと、再度登録してもらうことは難しくなる。

また、現在オリジナル作品には「プレミアム」というタグがつけられているだけで、検索で出てきたり、アルゴリズムによってブーストされることはまだない。だがYouTubeは独自の検索機能で有名であるため、今後はキーワードを使って、非プレミアム会員でもオリジナルコンテンツを見つけやすいようにすると言う。

だがオリジナル作品がそこまで魅力的でないとしても、すでにプレミアム会員に登録している人たちは現在の機能にすでに満足しているという。プレミアム会員になると、広告なしで、ブラウザを閉じても動画を聞くことができ(ポッドキャストのような利便性)、そしてオフライン視聴用にダウンロードもできるようになる。

これは通勤時などスキマ時間でYouTubeを観たい人にとってすでにメリットの大きい機能なのである。今後もYouTube Premiumは目が離せない。